
脳と認知機能の障害
愛犬の花火恐怖症を和らげる方法
花火は、世界中の年越しイベントやアメリカの独立記念日など、祝祭日を楽しく盛り上げるものです。しかし、花火を楽しむどころか、花火を恐怖の対象だとと感じる犬もいます。犬の場合、花火に対する恐怖は一般的に音に対する嫌悪と考えられていますが、花火が持つその他の特徴も要因のひとつである可能性があります。
愛犬が花火を怖がる場合でも、工夫次第で彼らの恐怖心を和らげ、落ち着いた行動を促すのを助けることができます。
花火を怖がる理由
1. 花火は音が大きい
ほとんどの花火は大きな音を立てます。犬は人間よりも聴覚が鋭いので、バ―ンといった音や、打ちあがる際の笛のような大きな音は警戒心を促すことがあります。
2. 花火は予測ができない。
花火は予告なく始まります。大きな音や煌びやかな光は毎回違った形で見えます。花火はランダムな間隔で鳴るので、犬がこの刺激に慣れるのは難しいです。
3. 花火が威嚇されているように見える。
大きな音や予測不能なことが犬にとっては脅威に思えるかもしれません。犬の闘争・逃走反応を引き起こす可能性があります。犬は音に吠えたり、逆に逃げたり隠れたりしようとしたり、落ち着きをなくし歩き回ったり、パンティング呼吸をしたり、鳴いたりといった不安のサインを見せます。
花火のときに愛犬を落ち着かせる方法。
次のヒントが犬の恐怖を和らげるのに役立つかもしれません。
1. 平静を保って過ごす。
まずは飼い主であるあなた自身が落ち着いてリラックスしている姿を見せることで、犬も花火に危険がないことを理解することができるかもしれません。
2. 屋内に入れる。
たとえ屋外で飼育している犬でも、花火の間は屋内に入れてあげるようにしましょう。決して花火に犬を連れて行かないでください。
3. 安全な場所を作る。
花火のとき、犬が安心して過ごすことのできる屋内スペースを作ってください。クレートのしつけをしている場合は、犬がクレートを安全な空間として認識する可能性が高いため、クレートを自由に出入りできるようにします。ワイヤークレート(金属製ケージ)毛布で覆うと音を吸収してくれ、ドアを開けたままにしておくと、犬が閉じ込められてる感じがしません。クレートが苦手な場合は、できれば家の中心部にある窓のない部屋に安全な場所を作ってください(もしくは、窓のブラインドやカーテンを閉めて、犬が外を見られないようにしてください)。愛用しているベッドや毛布を部屋に持ち込めば、愛犬はよりそこを安全だと感じます。
4. 犬の注意をそらす。
音楽やホワイトノイズを流すと、花火の音を消すことができます。噛むおもちゃやパズルタイプのおもちゃを用意して、愛犬を退屈させないようにしましょう。花火の音からポジティブな連想ができるようにしましょう。
5. 次回の花火の準備をする。
次の花火が始まる前に、愛犬には早めに減感作のトレーニングを開始しましょう。最初は花火の音を小さな音量で流しながら、愛犬と遊んだり、おやつをあげたりしてください。(犬の減感作のために、ネットで花火の音を探すことができます。)愛犬が良い反応を示したら、時間をかけて、遊びの時間に花火の音を徐々に大きくしていきます。あまり急いでやらないように気を付けてください。成功する場合でも、この過程には数週間から数ヵ月かかることがあります。
6. 獣医師に相談する。
犬の花火恐怖症については、獣医師が最適な相談相手です。獣医師は、独自の菌株ビフィドバクテリウム・ロンガム NCC3001(BL999)を含むプロバイオティクス、α-カソゼピン(牛乳由来)、L-テアニン(お茶由来)など、落ち着いた行動を促すサプリメントを薦める場合があります。Purinaの研究では、不安行動を示す犬にビフィドバクテリウム・ロンガム菌株を給与したところ、不安行動が減少したことが示されました。犬によっては、ベストやシャツなどの服を着せて、軽度の圧力を全身に加えることが有効な場合もあります(赤ちゃんにおくるみを着せると落ち着くのに似ています)。犬の症状が深刻な場合は、かかりつけの獣医師から動物行動学の専門家や専門の治療法を勧めることがあります。
花火の最中に犬が逃げ出すことがあるので、見つけてくれた人が飼い主も連絡できるように犬を識別しておくことが重要です。愛犬には必ずマイクロチップを装着し、連絡先を最新の状態に保ってください。犬の首輪に鑑札をつけることも検討しましょう。