
脳と認知機能の障害
雷を怖がる犬への対処法
花火と同じように、雷は音が大きく予測不可能で、しばしば予期せぬ閃光をもたらします。もしあなたの愛犬が雷を怖がる場合は、愛犬の恐怖心を和らげる手助けをしてあげましょう。
犬が雷を怖がる理由。
犬の性格や過去の経験によって、雷のどこに恐怖や不安を感じるかは異なります。花火のように、音や閃光が原因の場合もあります。
通常、雷雨の前には花火よりも多くの前兆(気圧の変化、強風、雨、あられなど)があります。犬は気圧の変化を感じ取ったり、雷の低周波音を人間より早く聞き取ることができます。雷が来る前のこのような前兆が不安の原因になっている可能性があります。
雷が鳴っているときに犬を落ち着かせる方法
愛犬が雷恐怖症だったり雷雨を怖がる場合は、次のような工夫をして愛犬を落ち着かせてあげましょう。
1. 平静を保つ。
あなた自身が落ち着いてリラックスしている姿を見せることで、愛犬に、ここが安全であることを伝えてあげましょう。
2. 安全な場所を作る。
雷が鳴っているときでも、犬が安心して過ごせる場所を用意してあげましょう。クレートトレーニングを受けている犬は、クレート内でチューイングトイで遊んで時間をつぶすことで最も安心を得られる場合があります。ワイヤークレート(金属製ケージ)は毛布で覆うことで音を吸収してくれるため、ドアを開けたままにしておくと、犬は閉じ込められてる感じがしません。クレートがない場合や、クレートに入るのが苦手な場合は、別の場所に安心できる場所を作ってみてください。普段から使用している犬用ベッドは、雷雨の間でも安心して落ち着いて過ごせる場所になる可能性があります。さらに、窓がなく、家の中央に存在する部屋であれば理想的です。しかし、それが出来ない場合には、ブラインドやカーテンを閉めて犬が家の外を見られないようにします。
3. 犬の注意をそらす。
雷の音を隠すために、テレビや落ち着いた音楽を流しましょうもしくは、犬と遊んであげるのも良いでしょう。遊ぶと中からおやつが出てくるタイプのおもちゃを与えてもよいかもしれません。雷の音からポジティブな連想ができるように、できることをやってみましょう。
4. 次回の雷に備える。
犬が雷の音に鈍感になるようにします。(犬の減感作のために、ネットで雷鳴の音を探すことができます。)ゲームをしたり、おやつをあげたりするときに、背後で雷の音を静かに流してください。愛犬が良い反応を見せれば、愛犬が心地よく感じるペースで徐々にボリュームを大きくしていきます。あまり急いで上げないように気を付けてください。成功する場合でも、この過程には数週間から数ヵ月くらいの時間がかかることがあります。
5. 獣医師に相談する。
犬の雷恐怖症については、獣医師が相談相手に最適です。獣医師は、落ち着いた行動を促すために、ビフィドバクテリウム・ロンガム NCC3001(BL999)を含むプロバイオティクス、α-カソゼピン(牛乳由来)、L-テアニン(お茶由来)などのサプリメントを薦める場合があります。Purinaの研究では、不安行動を示す犬にビフィドバクテリウム・ロンガム菌株を給与したところ、これらの行動が減少したことが示されました。犬によっては、ベストやシャツなどの服を着せて、全身を包み込んであげることが有効な場合もあります(赤ちゃんにおくるみを着せると落ち着くのに似ています)。犬の問題行動が深刻な場合は、かかりつけの獣医師から動物行動学の専門家を紹介されたり専門の治療法を勧めることがあります。
愛犬に正の強化でしつけをするようにしてください。叱ったり罰を与えたりしないでください。雷を怖がるのは恐怖を感じているからであって、飼い主に従わないからではありません。時間と労力はかかりますが雷と良い記憶を愛犬の中で連想させることで、雷の中でも安心して過ごすことができるようになります。