
脳の健康に対する微生物叢中心のアプローチ
腸内微生物叢が正常な神経の発達、脳の生化学、行動の形成に役立つこと、腸内微生物叢の異常が不安、認知障害、認知症の発症や進行において一定の役割を果たしていることを示す証拠が増えています。1
腸内微生物叢が脳の機能と行動に影響を与える一方、脳は双方向の相互通信を通じて微生物叢に影響を与えています。「腸脳連関」とは、腸神経系、迷走神経、交感神経系、視床下部・下垂体・副腎系、免疫系、微生物代謝物を介した、消化管と脳の間の恒常的な双方向通信のことをいいます。1.2
栄養介入によって微生物叢を変化させることは、腸と脳の間のこの相互通信を促進し、行動や気分に影響を与える可能性があります。2,3 腸脳連関は、給餌およびグルコースホメオスタシスの調節で重要な役割を果たしているため、2 肥満の発生でも重要な役割を果たしている可能性があります。
消化管の健康のためにマイクロバイオーム科学を実践す る

微生物叢の健康と認知の健康には密接な関係がある
研究内容
健全な腸脳連関を維持するには、完全な微生物叢と腸管バリアが不可欠であり、腸内微生物叢の異常および腸管バリアの機能不全は、神経炎症と関連性があります。1,2
微生物叢と腸管バリアは加齢による影響を受けるため、そうした変化は加齢に伴う認知障害および認知症で一定の役割を果たしています。1,2
研究内容の実践
腸の健康は脳の健康にとって重要であり、腸内微生物叢の異常は、認知障害のリスクを高める可能性があります。したがって、腸内微生物叢の健康を維持して守る取り組みは、特に高齢のペットにおいて、脳の健康や認知能力を保つうえで重要となります。